学位論文/リポジトリ

本学では、学位論文のインターネットによる公表を「聖路加国際大学学術情報リポジトリ(SLIU Repository)」を通じて行っています。ここでは学位論文の登録方法等について説明します。

「聖路加国際大学学術情報リポジトリ」とは

学内の研究成果をインターネット経由で国際的に発信するシステムです。学位論文の他、本学紀要、科研やCOEなどの研究報告書、教職員の学術雑誌論文、学会発表資料など、本学の様々な研究成果が電子化、蓄積・保存され、学内外に発信されています。特に本学では、2019年度に「聖路加国際大学オープンアクセスポリシー」が策定され、教職員の研究成果のセルフアーカイブの場となっています。

学位論文をリポジトリに登録する必要性、メリット

博士論文は、国が定める学位規則によりインターネットでの公表が義務となっています。本学では、SLIU Repositoryで公表を行うこととしており、これを経由して論文電子データが国立国会図書館にも収集される仕組みとなっています。
修士論文、課題研究、実践課題の報告は、このような義務はありませんが、登録することによって、世界中の研究者の目に直接触れることとなり、研究成果を幅広く発信することができます。

リポジトリにおける電子データの取り扱い

提出いただいた学位論文の電子データは「聖路加国際大学学術情報リポジトリ細則」に基づき取り扱います。学位論文の著作権は著者が保持します。インターネットでの公表は、電子データとともに提出いただく「学術情報リポジトリ登録申請書(学位論文)」に従い行います。

リポジトリに登録するには

学位論文の電子データ、「学術情報リポジトリ登録申請書(学位論文)」は、学位論文に関する書類一式と共に教務・学生課に提出してください。

① 学位論文(最終版)の電子データ

学位論文の電子データは、学位審査が終了して内容が確定した最終版をPDF形式でご用意ください。ファイルは以下のように分けて作成してください。
提出するファイルにセキュリティはかけないようにしてください。

No.

ファイル名

内容

1

学籍番号_氏名_abst.pdf

論文要旨

2

学籍番号_氏名_ref.pdf

参考・引用文献リスト

3

学籍番号_氏名_full.pdf

論文本文(図表・文献・付録等を含む)

4

学籍番号_氏名_app.pdf

付録・調査用紙等

著者の意図するそのままのかたちで登録・公表するためにPDFとしています。PDF化が難しい場合は学習コミュニティ支援室(本館3Fラーニング・コモンズ302)にご相談ください。図書館内にAcrobatが使用できるPCがありますのでご利用ください。

② 学術情報リポジトリ登録申請書(学位論文)

申請書はインターネットでの公表に関して論文の執筆者として同意していただくための書類です。内容をよく読んで必要事項を記入してください。学位論文に関する書類一式と共に教務・学生課から配付されますが、Webなでしこの学術情報センターのページからも入手することができます。
公表の範囲については、指導教員とご相談ください。申請書には指導教員の署名が必要です。署名のないものは無効となりますのでご注意ください。

学位論文の全文を公表できない場合

差し支えない範囲で可能な限り研究成果をインターネットで公表します。

① 他者の著作物(図表等)を含み、その許諾が得られていない

該当する著作物の部分を除き公表する。

② 共著者からの許諾が得られない

学位論文の全部または一部が共同著作物であり、共著者からの許諾が得られない場合は、その旨を記述し、それ以外の部分を公表する。

③ 個人情報保護の観点から問題がある

その旨を記述し、それ以外の部分を公表する。

④ 出版者との契約がある

学位論文の全部または一部が、すでに学術雑誌・図書等の出版物に掲載、あるいは掲載が確定しており、その出版者(学協会・出版社等)との出版契約、著作権譲渡契約、関連ポリシー等により公表できない場合は、該当部分の書誌事項を明記して、それ以外の部分を公表する。

⑤ 出版を希望しているが確定していない

学位論文の全部または一部について、近い将来に学術雑誌・図書等の出版物への掲載を希望している場合は、一定期間、公表を猶予する。猶予期間の最長は学位授与日から5年とする。出版が確定次第、上記④と同様に公表する。

⑥ 特許申請のため、公表できない期間がある

その旨を記述し、それ以外の部分を公表する。